危険な気を察知する
私は危険を察知する能力に優れていると思う。
物事の左右を決めるときなども何となくどちらを選んだら良いのかわかる。
人の顔色見たり、感情の変化などもすぐにわかる。
過去に電車に乗っていたときのこと、向かいに座っていた男性がとても奇妙に見えた。
その男性からとても奇妙な気が流れてくる。
私はすぐさま「これはまずいな!」と思って車両を変えた。
その後は、男性の姿が見えなかったので「ほっと」胸をなでおろし、「私の気のせいかな?」と思って電車を降りた。
その頃にはその男性のことは頭になかった。
しかし、背後で嫌な胸騒ぎがして振り返った。
するとあの男性は私の後ろにピタリとくっついていた。
身の毛がよだつとはこのようなことだ。
過去に何度もこの世の人でないいわゆる幽霊を見ていたが、気の触れた人間の方がよっぽど怖い。
私は改札を出てうまくまけはしないかと、ステーションの中をぐるぐると回った。
トイレに逃げ込んだはいいがトイレは密室だから怖いと思い、出て辺を見渡すと男性はものの影からこちらを見てる。
なぜ、私が人に助けを求めなかったか?
それは、当時ちょっと有名なブロガーだったからだ。
トラブルは避けたかった。
しかし気が触れた人の顔は本当に奇妙だ。
目つきや顔色は特徴的だ。
すると目の前に警備員さんの姿があった。
私は警備員さんのもとに駆け寄り、道を聞くフリをして、男性の方に指を指した。
男性は追われていると私が警備員に助けを求めたと思ったらしい。
直ぐに走って逃げ去った。
あの時は本当に怖かった、